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宮本 ユタカ; 安田 健一郎
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences (Internet), 18, p.13 - 15, 2018/07
これまでの研究で開発した陰イオン交換カラム1本による逐次分離法には、酢酸,塩酸そして硝酸の混合溶液を溶離液に使うことで、機能性の配位子や特別なカラムを使うことなく、ピコグラム量のアメリシウムをランタニドから完全に分離できる能力があることが分かった。この実験結果は環境試料中のアメリシウムやプルトニウム,ウラン,トリウムの極微量アクチニドが、この混合溶媒と一本の陰イオン交換カラムで逐次分離できることを意味している。
宮本 ユタカ; 安田 健一郎
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プルトニウムやアメリシウムは過去に行われた大気圏内核実験や原子力事故によって極微量ではあるが環境中に放出されている。その放出起源や放出履歴を推定するためには、これらの極微量アクチニドの元素組成や同位体組成を精確に測定することが必要である。環境試料にはアルカリ金属や鉄、ランタニドなどが多く含まれているため、極微量アクチニドを分析するためにはいくつもの化学分離過程を経る必要があった。本研究では、一本の陰イオン交換カラムだけでアメリシウム, トリウム, ウラン, プルトニウムのアクチニドやランタニドを他の元素から逐次的に自動で分離する技術に成功した。アメリシウムはランタニドと化学的挙動が似ているにもかかわらず、特別な錯形成剤を使わずとも酢酸、塩酸、硝酸だけで両元素を分離することができた。アメリシウムとランタニドの分離に最適な溶離液組成について述べるとともに環境試料の分析に応用した結果についても触れる。